空き家活用の事例 不動産を残された方の事例02
不動産を残された方の活用事例

一戸建て(兼工場)空き家を相続したが、狭小地のため買い手がつかない
- 空き家でのお悩み
- ●どこに売却できるのかわからない
- 所有者ご本人
- 建物:一戸建て/工場
- 建物面積:43.58㎡
- 敷地面積:29.81㎡
- 築年:築48年
空き家活用サポートメンバー
- 司法書士
- 土地家屋調査士
- 空き家相談士
- 宅地建物取引士
- 不動産会社
空き家活用前の背景
■一戸建て兼工場の空き家を相続するも、狭小地ということで売却を相談した全ての不動産会社に断られていた
7年前に父親が亡くなり実家近くの居宅兼工場を相続。生前父親が自営業のために作業場所として、実家近くの中古住宅を購入し、工場へ改装し利用していた建物だそうです。ご自身は遠方に居住しているため、実家に住んでいる母親が管理をしている状況。
ただ、母親も高齢のため管理を維持していくことが厳しくなり、売却を検討。空き家となっていた工場のポストに入る不動産会社のチラシを見て問い合わせをしてみると、余りに狭小のため取扱いができないと数社断られてしまった。
どうしていいのか分からない状態で、空き家ゼロ推進協議会にお問い合わせを頂きました。
空き家ゼロ推進協議会からのご提案
■単独の売却は難しいが、何とか2パターンの解決方法を模索
30㎡に満たないほどの狭小地だったため、単独での売却を難しいと判断致しました。
しかし、少しでも可能性があればと、既存の古屋をトランクルームに改装する事業を行っている不動産会社様にお声かけをするのと、偶然隣接地が同規模の空き家となっていたため、所有者様に今後利用予定があるのかをヒアリングする、2パターンで動くことをご提案しました。
■隣接地の全権利者様と接触し、売却を決定
調べてみると隣接地は建物と土地の所有者が別で、借地・底地の権利が発生していることが分かりました。初めに借地権者様に接触を試みましたが、登記簿上の住所が現地の空き家となっており、行方を追うことができない状態でした。
そこで底地権者様に接触をし、事情をご説明の上、同時売却のご提案をしました。すると借地権者様が同意するなら考えても良いとのお返事をいただきました。
借地権者様の連絡先もご存じだったため、お声かけしてみることにしました。借地権者様も今後の使用予定がなく、ゆくゆくは売却を考えていたということがわかり、売却に関係する全権利者様と売却後の配分を取り決めた上で、不動産会社へ売却活動を依頼しました。
隣接地が合わさったことで戸建1棟分(計60㎡程度)の敷地となり、時間もかからず売却が決まりました。
また、別途相談したトランクルーム事業を展開している不動産会社様への単独売却も可能でしたが、隣接地と一体で売却した方が大幅に金額が高かったため、売却を選択しました。
空き家活用サポートメンバー
- 司法書士
- 所有権移転、抵当権設定登記
- 土地家屋調査士
- 測量、境界確定
- 空き家相談士
- 権利整理、全体計画、工程管理
- 宅地建物取引士
- 契約書作成、重量事項説明
- 不動産会社
- 各種調査、価格査定、買取り、払下げ窓口(財務省)
ご相談者の声や解決後のお話しなど
■諦めていたところに解決策を見出してくれ、その後も丁寧に対応してくれた
ほぼ諦めていた状態の時に、複数のパターンで売却の可能性を見出してくれた。隣接地所有者様との交渉やお打合せも一緒に行って頂き、一見複雑な業務もスムーズに行って頂きました。