新型コロナウイルス感染症 


細菌による肺炎の場合、抗菌役で細菌が減れば炎症は軽くなり即効性があります。
しかしながら、ウイルス性肺炎の場合ウイルスが増殖することにより、免疫応答による炎症が起こります。
したがって、抗ウイルス薬が減少しても炎症が続き悪化することがあります。
軽傷で済むことがおおいとされているものの、症状が悪化する前の早期治療が大切になるだろうと考えています。
治療は症状に対する治療、いわゆる対症療法ですが、観察県境の一環としての薬剤使用も始まっています。


これ他の薬剤は、いずれも新型コロナウイルスに対する薬ではありません。その一つが、抗インフルエンザ薬のファビピラビル(アビガン)です。
この薬剤は2014年に製造・販売の承認を得ているもので国が新型インフルエンザの流行に備えておよそ200万人分を備蓄しています。
アビガンは、RNAウイルスが増殖する際に放出するポリメラーゼという酵素の力を抑えることができるのでウイルスの増殖を強力に阻害することができます。
新型コロナウイルスもRNAの複製によって増殖するので効果が期待されています。
すでに投与を始めている中国で、有効であったとの報告もあります。


一方で、アビガンには催奇性と言って、胎児に奇形を生じるといった影響を及ぼすことがあり、妊婦への投与は禁忌となっています。
そのほか、抗HIV薬のロピナビル・リトナビル配合剤(カレトラ)、かつてエボラ出血熱で臨床検査が行われていたレムデシビルが、一部の医療機関で使用が開始されています。
薬剤によってウイルスに対する作用が異なります。さらには、今後の耐性ウイルスの出現に対する警戒も必要ですので、2.3剤を組み合わせた治療を行う事も必要になるでしょう。

いずれの薬剤も、実験室レベルでは効果が認められていたとしても、実際の患者さんに効果があるかどうか分かるのはこれからです。
注意が喚起されている通り、換気が悪く人が密に集まり過ごすような空間不特定多数の人間が接触する恐れが高い場所を避けるとともに、
せっけんやアルコール消毒などによる手洗い、正しいマスクの着用を含む咳エチケットの励行が体質です。

聖教新聞より

先が見えないパンデミックの時点に発展したコロナ。
バイオベンチャーによりワクチンの開発が競争されています。
かからない為にも、うがい・手洗いなどできることは徹底して行いたいものです。

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